チビすけ飛行訓練場

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【DCS World】マルチプレイにおけるフライトリードの心得

ご無沙汰しております、チビすけです。

 

DCS最大の魅力の一つと言えば、なんと言ってもマルチプレイです。そしてマルチプレイと言えばそう、Coopミッションですね!

「Coopに参加したいけど、フライトリード(F/L)を執るのはちょっと不安…」という人がたくさん居るかと思います。というわけで今回は、F/Lをやる際に役立つかもしれない情報を書きまとめようと思います。

 

はじめに

とか何とか偉そうなこと言ってますが、私も完璧にF/Lを執れるわけではありません。この記事はあくまで「チビすけが現時点までで知っている事・思った事・感じた事・意識している事」をメモした程度のものですので、100%正しいわけではありません。どうぞ参考になりそうな部分だけを汲み取ってください。

また、これらの情報はあくまで「DCS World」というゲーム向けのテクニックを解説したものであり、実機の戦術や技能とは一切関係ありませんので、ご了承ください。

 

フライトリードってなんぞや

フライトリード(F/L)とは、編隊(フライト)をまとめる長機のことです。NATO系の空軍では通常「フライト」は4機で構成されることが多く、4機の場合2つの「エレメント」を内包しています。

4機のF-15によって構成されるフライトの例。コールサインは「Eagle 1」とし、この場合は「Eagle 1-1」がF/Lです。

エレメントとは編隊の最小単位で、2機で1エレメントです。エレメントはリード+ウィングマン(W/M)で構成されています。エレメントの長機はエレメントリード(E/L)といい、通常は3番機が務めます。つまり、F/LとE/LがそれぞれW/Mを従えているという構図になります。

この4機のうち、代表として4機全員を取りまとめるのがF/Lであり、フライト全体としての指揮権を持つことになります。

場合によってはミッションコマンダー(M/C)やパッケージリード(P/L、24年版ACCでは T/L: Team Lead と言うらしい)を兼任している場合もありますが、今回は単純にF/Lだけに焦点を当てていきます。

 

フライトリードって何するんですか

上述の通り、F/Lはフライト全体の指揮を執ります。例えばフォーメーションの指示を出したり、使用する戦術の指定をしたり、フライト各機の状況を確認して報告したり、誰がどの目標を攻撃するのかを指示したり…と言った感じでしょうか。

とある講習会で使った自作資料から抜粋。WALLタクティクスを表すこの図では、F/Lがフライトの各機に狙う目標を指示している。

F/Lの仕事の中でも特に重要なのは、ATCやC2などの統制側とのやり取りです。原則TAC C2やJTAC等へのCHECK-INはF/Lがまとめて行いますし、Roll CallなどもF/Lが代表して行います。飛行場への着陸時、4機まとめてオーバーヘッドアプローチパターンで降ろす場合などはF/Lがまとめて管制とやり取りをします。要撃統制下などではF/LだけがTAC C2とやり取りをする訳ではなく、E/LとW/Mも必要な情報をC2にリクエストします。

ちなみに、フライトは必ずしも全員が密集しているとは限りません。W/Mは必ず各リードに付随しています。遂行する作戦の内容にもよりますが、エレメントが別々に分かれて違う事をしている、なんて事もあったりします。

 

よきフライトリードであるために

F/Lがとても上手な、とある方が言っていました。「よきF/Lであるためには、まずはよきW/Mになれ。よきW/Mであるためには、よきF/Lたれ」と。また別の方はこう言いました。「W/Mとして飛んだ際のブチギレ要素を全て克服したら完璧なF/Lになれる」と。

 

W/Mを思いやる

F/Lに必要なものは、W/Mの立場に立って考える力です。正直これが徹底されていれば後述のほぼ全ての事はスムーズに進みます。

「速度は速すぎないかな」「バンク角はキツすぎないかな」「W/Mは今こういう状況だろうから、この情報を共有しよう」こんな感じの、W/Mを思いやる心が大事です。基本的に、W/Mに無理をさせないようにしましょう。

例えば:

  • スロットルはBUSTERまで上げずに、前後位置を調節する余力をW/Mに与える
  • HDGやReferenceを10度刻みで伝える
  • 現在の速度を伝える
  • BLINDの場合、「2 o'clock, High」のようにW/Mから見た自分の時方位を伝える

こんな風に、W/Mが無理をしなくて済む程度の余裕を持たせておくと良いですね。

 

動く時は報告する

旋回する時は必ず、タイミングが分かるようにしっかり報告を入れましょう。特にクローズアップフォーメーションで飛んでいる際は空中衝突の危険性があるため、いかなる時でも徹底しましょう。

"Flight, CHECK right, Ready, Now"

"2, PUMP left, Go trail 15nm, Now"

また、今後急激に動くような状況が想定される場合は、それを見越して予めFighting WingやTrailなど、追随しやすい位置にW/Mを移動させておく事も重要です。

 

W/Mに指示を出しすぎない

これは特に編隊を率いて空戦をする時などが該当するのですが、W/Mに指示を出しすぎるのも良くありません。例えば、以下のような指示はどうでしょうか。

"2, TARGET Leader Single GROUP BULLSEYE 250/40 30,000 and Middle Trailer BULLSEYE 250/25 25,000, Shoot range 30nm, Crank left 60 degree, Beam north after, OUT when losing"

W/Mとしては、こんな指示がF/Lから飛んで来たら「は?」としか言いようがありません。詳細な情報を共有するというのは確かに良いかもしれませんが、空戦は1秒のタイムロスが命取りになる世界です。そんな最中無駄に長ったらしい指示が飛んで来たらブチギレ案件です。

この指示は明らかに「細かく指示しすぎ」です。まず、訓練をしているW/Mならば前提として「何をするか分かって」います。加えて指示が長くなればなるほど、指示された側は理解が追いつかなくなります。もっと指示内容を簡略化する事ができます。

"Flight, BANZAI, Single GROUP"

予めこう宣言しておくことで、W/Mは「隙を見つけて突っ込むんだな」と理解できます。もしW/MがOUTしたならばそれはLosingという事なので「何かしらの脅威によって敵との距離が詰められない状況にある」と分かります。

"2, TARGET Leader and Middle Trailer"

TARGETやSORTの指示は正直これだけでいいです。W/Mを信頼して判断を委ねる事も大切で、Shoot RangeなどはW/Mから聞かれれば答えれば良いです。最悪「脅威度の高い目標を撃て」の一言でも解決する問題だったりします。

少々辛辣な事を言いますが、「自身の判断で交戦せよ」と指示を出しても「どうすればいいか分かりません!」となっているW/Mは単純に練度不足です。練習しましょう。

 

現在の状況に合ったフォーメーションを選定する

どういったフォーメーションで飛ぶのかを判断するのもF/Lの仕事です。

例えば、4機の敵がLine-Abreastで突っ込んで来ているのにずっとFinger-Fourで密集して飛んでいても意味がありませんし、対地攻撃をするのに10nm間隔のLine-Abreastで飛んでいたって意味がないです。

現況どういった戦術が有効で、誰をどう動かしてどういう配置にしたいのか、というのを念頭に置いておくと良いです。

 

必要な資料を提供する

これは実際に飛ぶ前の段階になりますが、空中での円滑な意思疎通を図るために、F/Lはブリーフィングの時点で共有できる情報は可能な限り全て共有すべきです。

例えば「どういう方針で戦闘するのか」「こういう場合はどう動くのか」「基本とする諸元」などを、予めまとめてフライト全体に共有すると良いです。

とあるCoopに、CAP隊のFLとして参加した際の CAP Plan と方針概略図。自作資料。

私はCoopをそこそこガチでやりたいので毎回色んな資料を作っていますが、全員が全員ここまでやるべきとは思っていません。最低限「LONG SKATEと言ったら40nmで撃つ」とか「この条件が揃ったらABORTをコールして攻撃を中止する」くらいの取り決めはあった方が良いと考えます。

また、ミッションデータカード(MDC)を書くのも本来F/Lの仕事ですので、書いて配っておくと良いかも知れませんね。

Mission Data Card

 

決めた事はズバッと言い切る

もし、あなたのF/Lが「こうします!あっ、やっぱりこうします」「こっちの方がいいかな?どうしょう」となっていたらどう思います?「こいつ大丈夫か?」ってなりますよね。(私もまだこれ完璧にできません)

なので、迷った時は一呼吸おいてから「こうします」と言い切ってください。その判断が正しいかどうかは、いずれ分かります。もし頓珍漢な事を言っていたら、W/MやE/Lからツッコミが飛んで来ます。(私もよくツッコまれます)

 

緊迫した状況で黙らない

人間という生き物は、焦っている時に情報がたくさん飛んでくると、処理が追いつかなくなって黙ります。W/MやE/LがF/Lに声をかけているのに、応答がなかったらどうでしょう。終わりです。こうなると、連携もへったくれもありません。脳が処理しきれなくなったら、今必要でない情報は一旦投げ捨ててください。後でもう一度聞けばいいです。(私もまだこれ完璧に(ry

逆に、W/MやE/Lも同じ状況に陥る事がありますので、F/Lはそういった時に応答があるまで声をかけてあげてください。

 

僚機の生存を最優先する

某海軍の映画でも言われていましたが、僚機は絶対に見捨ててはなりません

例えば2vs2で空戦している時にW/Mが追い込まれたとします。そういう場合、まずは何にしてもW/Mの救出が急務です。W/MにLEANしている敵機をSPLASHしたならば、その時点で2vs1となり数的有利の完成です。

W/Mが1vs1でMERGEしているならば、そこに突っ込んで2vs1で仕留めてください。こういったFURBALLの状況では、敵味方が入り乱れているため、敵もむやみに長距離からミサイルを撃つことはできません。片方を仕留められたなら、Stagger BackやWEZ In-Depthなど、残りの敵機に対処する方法はたくさんあります。

SAMに対処している時なども、SINGERが鳴ってW/MだけOUT、F/Lが単独で突っ込んで行く、みたいな状況は良くありません。1機ずつ喰われておしまいです。

僚機との連携を常に意識してみてください。

 

おわりに

今回はフライトリードの心得について色々書かせていただきました。

私も特段F/Lが上手な訳ではなく、先述の通り「とりあえず知っている事」を書きまとめた記事でした。何かの参考程度になれば幸いです。

私もF/Lとしてはまだまだ至らぬ身ではありますが、日々練習してより良いF/Lを目指していきたいと思います。

 

ではまた、バーチャルの空でお会いしましょう👋

 

 

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